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◆世界遺産探訪




イグアス国立公園 ★★★★★

種類:自然遺産 所在国:ブラジル、アルゼンチン 探訪日:2002年3月


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滝の威容もさることながら、ジャングルに囲まれたロケーションも文句なし。乾期には水が涸れることもあるので時期には注意を払いたい。




[イグアスの魅力]
イグアスとは先住民グラアニー族の言葉で「大いなる水」を意味するという。一番の見所と評判の「悪魔の喉笛」を目の当たりにすると、確かにそう名付けるしかなかったのだろうと納得する。しかし、イグアスの魅力は圧倒的な迫力だけに終わらない。三百を超えるとも言われる大小様々な滝の中には優美さを誇るものもあれば、周りの植物との共演で楽園を思わせるようなものもある。そこに水しぶきが描く虹が彩りを添える。「滝幅は4kmで最大落差80m、毎秒6万トン以上の水量を誇る」なんてデータはさしたる意味を持たない。自分で感じることに価値があるということを、途切れることのない水の流れが教えてくれる。ゴムボートで滝に突っ込むのもイグアスを肌で感じるオススメの方法だ。

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遠景のイグアスも素晴らしい


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滝と虹の中をボートで疾走




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吸い込まれそうな「悪魔の喉笛」

[どちらの国から見るべきか]
イグアス観光はブラジルとアルゼンチンの両国で可能である。個人的な印象としては、ブラジル側ではイグアスならではの豪快さが、アルゼンチン側では幾筋もの滝が緑の中を抜けていく自然美が素晴らしい。ただしメインの悪魔の喉笛に関して言えば、左の写真のようにすぐそばから覗き込むことができるアルゼンチン側のほうが恐ろしいほどの迫力を味わえる。それぞれの良さがあり甲乙付け難いが、もしどちらかと問われれば滝と森が見事に融合した景色が楽しめ、悪魔の喉笛の最も迫力ある姿を間近で体感することのできる(しぶきや地響きも半端じゃない!)アルゼンチン側に軍配を上げたい。ちなみにパラグアイからは直接公園に入ることはできないのでご注意を。



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