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◆夫婦で世界一周




世界一周を終えて


念願だった世界一周をやり遂げた僕。
当初は世界一周に消極的だった嫁さん。
それぞれの立場で世界一周を振り返ってみます。


 ▼マサ(僕)
 ▼ヨッシー(嫁さん)



【マサ(僕)】


320IMG_8761.jpg嫁さんを二年かけて説得(洗脳?)し、仕事を辞め、住所不定になり、肩書きを失って出かけた世界一周。出発時には無限に広がるかのような空白の日々が楽しみであると同時に、大きな緊張感もありました。そして、旅を終え関空に降り立ったときには、日本で社会復帰を果たすために目の前にはだかっている現実が重かった。……と書いてしまうと、ただ不安なことばかりで、世界一周なんて楽しかったのか?と突っ込まれそうですが、これが本当に楽しかった。やってよかった。微塵の後悔もありません。今のところは(笑)。


320DSCN3797.jpg出発時にはすでに三十路をすぎていた僕にとって、世界一周のテーマは「自分探しの旅」や「人生修行の旅」といった青春じみたものではありませんでした。あえて言うならば、ちょっとスケールのでかい観光旅行。世界の絶景や動物を自分の目で見てやろう、という意気込みで始まった旅でした。でも、いざ旅が始まると僕の心を揺さぶるのは自然ばかりではなかった。ローカルバスに乗り、安宿を渡り歩いて、地元の食堂に通うという日々の中で、幾度現地の人の親切に助けられ、笑顔に癒されたことか。そんな人たちの多くは僕らよりも貧しいはずなのに、活き活きといい顔をしていました。「人生、金だけじゃない」と言い古されたフレーズが胸に響きました。


そういう日々の向こうに透けて見える母国。いい顔よりも疲れた顔のほうが先に思い浮かんだというのが正直なところ。真面目に働くことは大切なこと。それはどんな国でも同じで、多くの善良な市民は愛する家族や自分の生きがいのために一生懸命(クオリティはさておき)働いていました。だからみんないい顔をしていて、見知らぬ外国人に手を差し伸べる余裕も優しさもあるんじゃないかと。


320P1000234.jpg一方、日本では仕事第一という価値観を互いに押し付けあって、みんながそれは違うんじゃないかと思っているのに、社会全体が不本意なプレッシャーの中で動いている。家族や生きがいのためのはずの仕事が、家族や生きがいを犠牲にしてでも優先させるべきものと本末転倒なことになっている。そういう風に映ってしまうのでした。けど、みんなでそれだけ頑張っているからモノもサービスも世界に誇れる品質で、そのおかげで国は豊かになっている。だからこそ、僕も世界一周なんて贅沢なことができている。でも、もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃないか。いやいや、そんな甘えたこと言ってたら、資源も食料も乏しい日本は立ち行かなくなるかもしれない……。う〜む。と、バス移動の道中などでよく堂々巡りに陥ってました。


こういった自問自答を繰り返す機会と時間を得られたことも世界一周の成果だと思います。あと、本を読む時間がたくさんあったことも。いろんな疑問を感じて、自分なりにあれこれ考えることにより、たとえ結論に到達することはできなくても、少しは視野が広がり、頭が柔らかくなったのではないかと思います。


320IMGP9870.jpg話題を変えて、嫁さんとの二人旅について。最初は旅慣れしていない嫁さんが楽しめるのかというのが心配でした。が、すぐにそれは杞憂だと分かりました。旅の日程や治安のことを常に気にしている僕と比べると、むしろ嫁さんのほうがのびのびと楽しんでいるぐらい。「たまにはお前も情報収集を手伝えよ!」と何度か怒りをぶちまけたぐらいです。また、嫁さんに何かあったらということを一番心配していたので、僕が安全だと判断した場所以外では絶対に一人歩きをさせませんでした。そういう僕をうっとうしがる嫁さんに、「誰のためやと思ってんねん!」とまた怒ったり。一人旅の気楽さを懐かしく思うこともありました。


なんだか怒ってばかりみたいですが、二人旅でよかったということはそれ以上。次の訪問国の名前すら知らない嫁さんでも(苦笑)、一人でいるよりは心強かったし、体調を壊したときや自炊生活では嫁さん頼みでした。腹が立つことがあれば嫁さんに愚痴って気を紛らわすこともできる。何よりも、感動は一人よりも二人で共有したほうが断然楽しい!


長々と書いてきましたが、夢だった世界一周を果たした今、世界一周をしたことが夢になりつつあります。最後に夢の実現を助けてくれた家族や友人、旅先で手を差し伸べてくれた数え切れないほどの現地の人々、そして、僕の大きなわがままに最後まで付き合ってくれた嫁さんに心より感謝します。ありがとうございました。


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【ヨッシー(嫁さん)】


320IMGP9748.jpg「二人で世界一周がしたい!」と旦那サマが言い出したのは、私が当時勤めていた会社に無理を言って名古屋に転勤させてもらったばかりのときでした。そもそも私が転勤しなければいけなかったのは、彼が名古屋の会社に転職を希望したからなのに、「次から次と何を言ってるの!」と最初は無視していました。ですがあまりにもしつこいので、たまに耳を傾けると、そりゃ確かに面白そうな話ではありました。でも、私は早く子どもが欲しかったし、帰ってきてからの生活のことを考えるととてもそんな気にはなれずやっぱり却下!


320IMGP0313.jpgそれでも彼はあきらめず、世界一周中にやりたがっていたキャンプに私を連れ出しては「キャンプって楽しいやろ〜?」と意味ありげに同意を求めてきたり、キャンプグッズを買うときには「世界一周に持って行くんやったら軽いほうがええな〜」とか、さらには「子どもができたら世界一周はできへんよな〜」と好き勝手に言い続けました。……ということを約二年繰り返し、半ば洗脳、半ば興味本位の気持ちだけで、初めての本格的なバックパッカーの旅を決意したのでした。


こうしてスタートした世界一周。ルートはほぼ完全に彼におまかせで、私は行く場所の情報収集もしてませんでしたので、自然と涙が滲み出たイグアスの滝やビクトリアの滝、コスタリカやガラパゴス諸島、アフリカでの野生動物たちとの出会いなどなど、行く先々で受ける感動は彼よりも新鮮で大きかったのではないかと思います。


320IMGP8783.jpgですが今回の世界一周で得た収穫は、自然への感動や喜びだけではありませんでした。世界や日本という国のことを客観的に見て、考え、そして世界を動かす宗教や政治について知り、ときには彼と真剣に語り合いました。


世界中の女性たちから受ける刺激もありました。例えば、どんなに貧しくても、宗教的制約があっても、限られた条件の中で目一杯オシャレを楽しんでいる女性たちからは「女を楽しむ」気持ちの大切さを教えてもらいました。お金に不自由してなくても、あるいはちっちゃな子どもがいても働いている女性たちを見て「女が働く意味」を考えたりもしました。考えることで何か明確な結論を出せる訳ではありませんが、忙しい毎日に追われて消化するだけだった日々を思えば、気ままな毎日の中で刺激を受けつつ、自分なりにいろいろと考え、彼と語り合える時間を持てたことは大きな収穫だったと思います。


320IMGP4362.jpg世界一周に出る前はバックパッカーの旅というものは、「選ばれし者」だけができることだと勝手に思っていましたが、実際経験してみるとそれほど難しいことではないということが分かりました。英語が話せなくてもなんとかなるものだし、私たちが行ったような場所にはどこにでもバックパッカー向けの宿(安宿)がありました。中にはとても快適で、現地ツアーなども申し込めるところもあり、ときには日本人が集まる日本人宿も利用させてもらいました。同じような旅の感動を求めている者同士は自然と会話も弾みます。年齢が離れていても、数日の出会いであったとしても、古くから知っている友達のような親しい付き合いができました。このような無作為な出会いも、この旅で得ることができた大きな収穫の一つでした。


こんな風に私が楽しんでいると、彼がときどき意気揚々と聞いてくることがありました。「世界一周してよかったやろ〜?」と。私はそう聞かれると、決まってこう答えました。「よかったかどうかは、帰国して元気な赤ちゃんができてからじゃないとわからない!」と。帰国して一ヶ月。私のお腹の中にはまだ赤ちゃんはいませんが(笑)、もし今の私が同じ質問をされたらこう答えます。「世界一周に二人で行けてよかったです♪機会をくれてありがとう」


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